脂質はほどほどにいいものを

「ときのクリニック」様に納品する記事です(*'ω'*)


油脂の良い点と悪い点
(体の中での働き)


良い点


油はホルモンなどの材料になったり、
脂溶性ビタミン(A、D、E、Kなど)の吸収を助けます。


細胞膜の構成成分なので、
髪、肌、血管壁などの再生に必要です。
また、脳組織は多くが脂質でできています。


脂質の消化に必要な胆汁の材料にもなります。



悪い点


1g9kcalと高エネルギーのため、
摂りすぎると肥満になります。


また、植物油の摂り過ぎにより、
アレルギー反応を促しやすくなったり、
心臓病にかかりやすくなります。



体の中で悪さをする油


常温で液状の植物油脂に、水素を添加することで固形にした油脂。
それに多いとされる「トランス脂肪酸」は、
摂ることで心臓病にかかりやすくなるとの報告があります。


市販の洋菓子などに多く含まれる可能性があり、注意が必要です。


コーン油や、ひまわり油、紅花油、大豆油、ゴマ油、綿実油
に含まれるリノール酸も体によくありません。


体内で炎症がおきやすくなることで、
アレルギー性疾患(花粉症、アトピーなど)をひきおこします。


さらに、悪玉コレステロールの酸化が促進され、
血小板が凝集するために、血管が詰まりやすくなり、
動脈硬化や心臓病にかかりやすくなるといったこともあります。




どの油をどのくらい摂ったらいいの?


成人では、1日30~40gの油脂が必要です。
そのうち、50%を常温で液体の油で摂取しましょう。


常温で液体の油にもおすすめする種類と摂取量があります。


とくに、人の体で合成できない必須脂肪酸は
食物から摂取する必要があります。


それは、nー6系のリノール酸とn―3系のα―リノレン酸や、
魚油に含まれるイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)です。


n―6系:n―3系=5:1で摂るとよいといわれています。
つまり1日に摂る量は、n―6系を15g、n―3系を3gです。


n―6系のリノール酸は植物油の多くに含まれています。


揚げ物は酸化されやすく、n―6系が多いですから、
食べても週に1~2回程度にしておきましょう。


n―3系を含む油(えごま油、アマニ油)は意識的に加えるといいですね。
酸化されやすい油なので、加熱せずにドレッシングにしましょう。


高価な油なので、手がでない場合は、
酸化されにくい一価不飽和脂肪酸の多いオリーブ油を使って、
魚介類を毎日食べるようにすることで、
n―3系を摂取するという方法もあります。


n―3系の多い魚
イワシ
サバ
サンマ
アジ
ウナギ
マグロ
ブリ



N―3系が3g以上摂れる献立例


ご飯
サバの味噌煮
ビーンズサラダ
厚揚げと野菜の炊き合わせ


ご飯          180g


サバ           80g(n―3系2.4g)
味噌            8g(塩分1g)
砂糖            2g
みりん           5g
ネギ           40g


キドニービーンズ(缶)   20g
大豆水煮         20g
インゲン(冷凍)      20g
トマト          20g
米酢            7g
えごま油          7g(n―3系4.0g)
こしょう
塩           0.6g(塩分0.6g)


生揚げ         60g(n―3系0.4g)
フキ水煮        20g
人参          20g
みりん          5g
塩          0.6g(塩分0.6g)
だし


各食品の脂肪酸組成が詳しく知りたい場合は、
文部科学省、脂肪酸成分表変に掲載されています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365516.htm

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