ノドの乾燥?イガイガ・・・
冬の太平洋側やエアコンの効いた部屋は乾燥しやすいですよね。
眠りから目覚めたときも、
鼻呼吸ではなく口呼吸をしていたらイガイガしてしまいます。
どうしてそうなるかというと・・・
表皮の細胞の水分が減って傷つきやすくなり、微生物、空気中のホコリや気温の差などに反応しやすくなっているからです。
なにもしないでそのままにしていると・・・
血流にのって運ばれるはずの栄養分や酸素、免疫細胞の働きが滞ってしまいます。
乾燥によって、保護膜が損傷しやすく、細菌やウイルスなどがくっつくと簡単に増殖してしまいます。
乾燥の他にも…
・花粉
・大声の出し過ぎ
・風邪などの感染症
・喫煙や飲酒
で、のどがダメージを受けていがらっぽくなります。
自分でできることとしては・・・
第一に、規則正しい生活を送ること。
・野菜は1日350g以上そのうち緑黄色野菜を120g以上食べる。
・免疫機能を維持、向上するといわれるビタミンDを含む食品をとりいれる。
・こまめな水分摂取。
・水分を保持するマグネシウムをとる。
・抗菌作用があるといわれるものの飲食。
①野菜は1日350g以上そのうち緑黄色野菜を120g以上食べましょう。
毎食100g(小鉢2杯分)の野菜のオカズを食べます。
主菜には、野菜の付け合わせをつけましょう。
野菜と炒め合わせたり、煮たりしてもいいでしょう。
毎日同じ時間に、3~4時間以上あけて食べるといいです。
1食分の量が多くなりますので、食べきれない場合は、野菜ジュースなどにしたりして上手に摂取しましょう。
野菜や緑黄色野菜に含まれるビタミンは、免疫を維持したり、粘膜を丈夫に保つ働きがあります。
ウイルスなどの微生物からカラダを守る粘膜を健康に保ちましょう。
②ビタミンDを含む食品をとりましょう
サケ、サンマ、ちりめんじゃこなどの魚介類、きくらげやシイタケなど、ビタミンDの多い食品を食べます。
できるだけ日光にあたる時間を増やしましょう。
ほんのり肌が赤身を帯びるぐらい、日光にあたるのが望ましいようです。
ビタミンDは、皮膚や粘膜のバリア機能を補強する物質の原料になるので大切です。
食べ物からビタミンDを摂るのは、3食同じ時間に、食材としてがいいでしょう。
魚のものは脂溶性ビタミンなので、摂りすぎると尿として排泄されないため、過剰症の心配があります。
サプリメントから補う場合は、用法、用量を守りましょう、
③こまめに水分を摂取しましょう
糖分を含まない水分を、1日に体重1㎏あたり35㎖とります。
喉が渇いたと感じた時や、唇が渇いたとき、少しずつこまめに水分を摂りましょう。
3度の食事からも水分は摂取できますから、あまり数字に神経質にならなくて大丈夫。
冷たい水ではなく、カラダを冷やし過ぎない常温の水か白湯がいいですね。
水分が不足すると、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。
④水分を保持するマグネシウムをとりましょう
アーモンド、大豆や大豆製品、干しエビ、ホウレンソウなどマグネシウムの多い食品をたべましょう。
1日1回は大豆製品や大豆を食べましょう。
間食として、アーモンドを20g程度摂るのもいいですね。
マグネシウムは水に流れ出てしまうので、洗わなくてもいい製品で摂るといいでしょう。
マグネシウムは、細胞に水分を保持する働きがあります。
⑤抗菌作用があるものを飲食してみましょう。
砂糖のかわりにハチミツを使ってみたり、水の代わりに緑茶を飲みましょう。
喉の細胞に、微生物が付着して増殖するのを防ぐことができます。
ハチミツは、朝や昼に料理に使うといいでしょう。
緑茶は喉が渇いたときに、こまめに飲みましょう。
ハチミツは果糖とブドウ糖を多く含みますから、摂り過ぎは太るもとです。
緑茶はカフェインが多いので、寝る4~5時間前からは控えたほうがいいでしょう。
乾燥でのイガイガにおすすめの市販薬
「ハウスダストによる咳」に効果のある市販薬・漢方薬の例
・ダスモック
・麦門冬湯
・小青竜湯
麦門冬湯や小青龍湯が入っているものを選ぶとよいでしょう。
麦門冬湯は、喉を潤して咳を鎮める働きがあります。
小青竜湯は、水分の代謝をよくして、呼吸器の機能をよくします。
発熱しているなど、他の症状がある場合はすぐに受診しましょう。
イガイガが2日続いている場合も病院に行きましょう。
放置すると・・・
アレルギーや喫煙で、イガイガしている場合は、呼吸がくるしくなることがあり危険です。
内科や呼吸器内科で診てもらいましょう。
▼参考
ダスモックはどうやって気管支の汚れをきれいにするのですかhttps://www.kobayashi.co.jp/cgi-bin2/qa/detail.pl?goods=992&id=7
麦門冬湯 長引く咳 クラシエの風邪シリーズ
https://www.kracie.co.jp/ph/k-kampo/teach/detail_6.html
小青竜湯 鼻水 クラシエの風邪シリーズ
https://www.kracie.co.jp/ph/k-kampo/teach/detail_2.html
八訂 食品成分表2021 女子栄養大学出版部