片頭痛のはなし

下記は「ウィズメデイカ」様あてに提出した記事です(*'ω'*)


片頭痛とは


ズキンズキンとした強い頭痛で、しばしば吐き気をともないます。
拍動性(心拍に同調)の痛みで、月に数回~毎日おこり、
数時間~3日間ほど続くこともあります。
頭の片側または、こめかみが痛むことが多いようです。


30~40歳女性の17~18%、
働きざかりの女性の約2割弱が、片頭痛に悩まされており、
その経済的損失は大きいとされています。



片頭痛の原因って?


顔面の刺激を伝える三叉神経の周辺に炎症がおきることで、
片頭痛になる説が有力視されています。
局所の血管が拡張することで、血漿がにじみ出て、
血漿中の白血球から炎症物質が放出されるため炎症が起きます。
拡張した血管を収縮させる働きがあるもの
(例えばカフェインなど)が有効な場合もあります。


病院に行ったほうがいい?


かかりつけ医を第一選択として、
頭痛外来、内科、脳神経外科や脳神経内科、
ペインクリニックに受診しましょう。


加齢や遺伝(女性ホルモンの影響)などカラダに原因がある場合と、
ストレスやアルコール(食品や食品添加物等含む)など、
外に原因がある場合など、その病状はさまざま。


過去の自身のカラダの状態をわかっている近所のかかりつけ医は、
診てもらう側も負担が少ないといえます。


痛みを放置するとガンコな痛みが作り出されてしまったり、市販薬の飲みすぎで引き起こされる頭痛もありますのできちんと受診したいですね。。


突然の激しい頭痛。
繰り返し現れる頭痛。
薬が効かない。
これまでの頭痛と違う。
しびれがある。
といった症状があれば早めに受診しましょう。


片頭痛予防のために頭痛日誌をつけましょう


ストレスや疲れ、緊張からの解放、睡眠不足や過多、空腹や絶食。
天候(気圧の変化)や温度差、
感覚への過度の刺激(チカチカする光や大きい音、熱すぎるまたは冷たすぎる飲食物など)。
運動や旅行など、片頭痛を起こす出来事は色々あります。



自分がどのような時に頭痛が起こるのか、
普段から頭痛日誌をつけて把握しておきましょう。


頭痛日誌には発作の回数と時刻、
頭痛の要因になったと考えられる事柄、
治療したらどうだったかをまとめていきましょう。


飲食しないほうがよいもの


チラミンを含む
(熟成チーズ、味噌、醤油、そら豆、牛レバー、サラミや魚の燻製や干物、ピーナッツなど)食品は、
交感神経を興奮させ、
血管を収縮させた後に拡張させることで、
痛みを引き起こす可能性が高いです。


他には、発色をよくするために使われる亜硝酸塩を含む加工肉
(ハム、ベーコン、ソーセージなど)
は、血管を広げる一酸化窒素の生成に関係します。


免疫にかかわりある腸に
ガンを作る要因ともいわれている加工肉は、炎症とも関係があります。
片頭痛は炎症によって起こりますし、加工肉は控えたほうがよいものもあります。



カフェイン(チョコレート、コーヒー、濃いお茶)は
血管を収縮する働きを持つため、頭痛によく働くことがあります。
しかし、あとで血管が拡張するときに、痛みが出る可能性もあります。


赤ワインはポリフェノールとアルコールを含みます。
ポリフェノールも、
アルコールが分解されて出来るアセトアルデヒドも、
血管を広げて神経を圧迫し炎症の原因になる可能性がありますので控えましょう。


グルタミンナトリウムを含むスナック菓子やカップ麺などは、
血管を広げたり縮めたりするため片頭痛の原因になります。


摂るとよい食品、不足しないようにしたい栄養成分


毎日の栄養バランスのよい食事に加え、
マグネシウムやビタミンB2。コエンザイムQ10を摂取してみるのもいいかもしれません。


タイミングは消化吸収の準備ができてくる食後が適します。


これらの栄養が不足すると・・・
・マグネシウムが不足することで、血管が膨れて充血したり神経過敏になります。
・コエンザイムQ10不足だと、細胞膜を保護する働きが衰え、炎症がおきやすくなります。
・ビタミンB2が不足すると、栄養素の代謝が滞り、血流が悪くなります。


マグネシウムの多い食品
バナナ、大豆や大豆製品、アーモンド、ほうれんそう


ビタミンB2が多い食品
レバー、納豆、卵、牛乳や乳製品、魚、アーモンド


これらに加えて毎日魚介類を食べましょう。


毎食の野菜も忘れずに。
・魚に含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸。
・野菜や果物に含まれるビタミン。
といった、炎症を抑えることが期待できる成分が必要だからです。


簡単に作れる料理例


ほうれん草とあさりの豆乳スープ
(2人前)
ほうれん草ひとつかみ   50g
冷凍あさりむき身ひとつかみ50g
無調整豆乳        300g
コンソメ         1個



片頭痛のときにできること


仕事や家事の合間に目をつぶったり、睡眠をとるのはいかがでしょうか。
時間は30分間、昼食後。
ストレスや刺激さらされていた脳をリラックス&リフレッシュさせましょう。
こめかみを冷やしてもよいでしょう。


お風呂は痛みが増すことがありますので注意してください。


ツボを刺激してみましょう。
合谷は手の親指と人差し指の間、少し人差し指側にあります。
温めたり揉んだりしてみましょう。


ヨガをしてみましょう。
① ヒザを軽く開いた正座から上半身を前に倒し、おでこを床に下ろす。
② 床に下ろしたおでこを、ゆっくり左右に動かし、床やマットで優しくマッサージする。
  呼吸はゆっくり深くして、鼻から吸って鼻から吐く。


漢方薬について


慢性的な症状がつづくことの多い場合や、
胃腸の弱い人、副作用の出やすい人に向くのが漢方薬です。


漢方薬は、医師に処方してもらうか、
飲んでみたいまたは飲んでいることを伝えるとよいでしょう。


片頭痛によいとされているのは「呉茱萸湯・ゴシュユトウ」という漢方薬です。
カラダを温めて吐き気を伴うときに適します。


頭痛の発作回数が減ったり、
痛みの強さが弱まり、冷えや月経痛、肩こりといった症状も軽減されることがあります。



頭痛の診療ガイドライン2021ダイジェスト版 


八訂 食品成分表  女子栄養大学出版


MCDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/


脂肪酸バランスと炎症の制御
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/28/4/28_929/_pdf


高硝酸食品は頭痛を引き起こしますか
https://www.ribenhl.com/article/45251#:~:text

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