ラム肉と食中毒

過去、株式会社Luce様に提出した記事を、
まとめなおしました(*'ω'*)



ラム肉は、生後1年未満の
永久歯が生えていない子羊の肉です。


低カロリーで高たんぱく、
鉄分が豊富で、脂肪燃焼効果のあるL‐カルニチンを含み、
ダイエットや体づくりにもってこいの食材です。



しかし、
レアな状態でたべることは、安全とはいえないかもしれません。


生食用の肉に関しては、日本では厳しく法律で定められています。
海外では、国によって取り扱いがまちまちですから注意が必要です。


食中毒を起こす微生物は、畜肉のうち消化管にいることが多いです。
通常、解体は専門の肉解体のプロが行っていますが、そうではない場合は
消化管の微生物が、生食できる部分に付着している危険があります。


微生物に対抗する力が、カラダにどの程度あるかによります。


肉は完全に無菌状態ではありません。


抵抗力の少ない幼児や高齢者、感染症にかかっている場合などは
きちんと加熱(85℃以上90秒以上)したほうがよいといえます。


すぐに症状がでなくても、妊婦さんの場合は流産や胎児の奇形などを引き起こす、怖い病気にかかることもあります。
(トキソプラズマ症)


食中毒を起こす原因として、他には・・・
・肉が腐っていた。
・調理時に、他の原因となる食材(汚染源)に汚染されたラム肉。
・加熱後に、熱に強くて空気が嫌いな菌が増殖したもの。



中毒のときには、
カラダに有害な菌を排出するために、
下痢や嘔吐といった症状がでます。
菌が排出できないと、
カラダの状態が悪化したり、治りにくくなったりしますので、
下痢や嘔吐を止める薬を、勝手な判断で飲まないようにしましょう。


症状が激しくない場合で、抵抗力のある大人ならば、
病院に行くかどうか、しばらく様子をみてもかまいません。


その場合、下痢や嘔吐で失われた水分やミネラルを補給するため、
イオン飲料など、水分をこまめに摂取しましょう。
イオン飲料が手に入らない時間帯でしたら、
湯冷まし1ℓに塩2g、砂糖40gプラス果汁を少々くわえたものでも構いません。


下痢や嘔吐がおさまってきたら、重湯かおかゆ、パンがゆなど食べられます。、


激しい腹痛や下痢、血尿。お腹にけいれんもおきるようです。
鮮血の混じった血が出たら救急車をよんでください。


放置すると、
全身の細い血管が、血の塊で詰まってしまいます。
それが色々な臓器でおこり、うまく働かなくなります。


85℃以上90秒以上の加熱というと、
2センチ程度の厚さの肉では、2000℃で20分加熱しなくてはならず、
加熱によって食感や食味が悪くなります。
通常は内部を刺してみて、出てくる肉汁が透明になるまで加熱すればよいでしょう。
できれば、薄いお肉を使用して、よく加熱することをおすすめします。


肉以外では、野菜などの食材はよく流水で洗います。
違う種類の食品を扱うたびに、手や調理器具をよく洗ってください。


使い終わったまな板に次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)をかけると、
簡単に消毒殺菌できます。
フキンは、水1ℓに対して5㏄の次亜塩素酸ナトリウムをつくり、
5~10分つけましょう。



八訂 食品成分表2021 女子栄養大学出版部


MCDマニュアル https://www.msdmanuals.com/


こども医学館 小学館


食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/


生食用の肉に法規制があるのですか
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kenkou/anzen/food_faq/chudoku/chudoku05.html

×

非ログインユーザーとして返信する