若い人にも増えている「スマホ老眼」と「運動不足」

「スマホ老眼」


近くのものを見ると目がかすんだり、ぼやけたりしていませんか?


スマートフォンやタブレットの普及により、いつでもどこでも検索したり、連絡をとりあったりと、お互いの情報を共有することができるようになりました。


便利になった反面・・・


スマホから発せられる直接光を見続ける
→目のピントを合わせる筋肉がこわばり、ものが見えにくくなります。
光を直接見るため、視神経が疲れます。


同じ姿勢をとり続ける(斜め下を見続ける)
→首周辺の筋肉の血のめぐりが悪くなるだけでなく、体全体の動作もゆっくり小さくなり運動不足になります。


スマホ老眼チェックリスト
・一日数時間、スマホを使う
・目が充血する・ドライアイかもしれない
・目の奥が痛い気がする

・光がまぶしく感じる
・頭痛や首、肩こりがある
・夕方、遠くがかすんで見える
いずれかが当てはまったら、スマホ老眼の疑いがあります。


セルフケアリスト
・30分に1回は目を休める(ヒトが集中できるのはせいぜい30分まで)・画面の光を調節したり、文字サイズを調節する
・ブルーライト対策のフィルムを貼る・涙成分の点眼薬を使用する
・目を温める(ほっとリズムや小豆パック、蒸しタオルなど)・大きく眼球運動(※)をする・目のストレッチをする
(※)


・目によいといわれる
ビタミンA前駆体を含む緑黄色野菜を食べ忘れない。


※眼のストレッチ
近くを見て10分したら、ピントが合うか合わないかくらいの遠くを見ましょう。
ピントがあったらOK。
この動作をすることで、ピントを合わせる筋肉の柔軟性や血流を保ちましょう。


※公益社団法人 日本眼科医会
https://www.gankaikai.or.jp/index.html


ロート製薬
https://jp.rohto.com/


病気スコープ
https://fdoc.jp/byouki-scope/



「運動不足」


人間は進化する過程で、たくさん体を動かすことで食料を獲得してきました。
運動すると、脳が成長したり、神経の伝達がスムーズになるそうです。
狩猟生活→農耕生活→機械化生活→情報化デジタル生活に急激な変化に伴って、もともとの人間の性質と環境がそぐわずに、心身に色々な影響が出ています。


体を動かさないことによって・・・・
肥満や生活習慣病
・うつなどの精神疾患
・ADHDなどの発達障害
・肩こり腰痛など、筋肉のこわばりや姿勢に影響する症状
などにかかりやすくなります。
ちょっとしたイライラや不安、ソワソワといった状態も運動不足のせいかもしれません。


運動の利点
・食べる必要量が増えることで、栄養の偏りが少なくなりやすい。
・脳細胞を増やしたり、神経伝達をよくすることができる。
・勉強の効果があがりやすくなる傾向がある。
・意欲の低下を防ぐ。


どんな運動をどのくらい?
有酸素運動に効果があるとされています。
30~40分息があがるぐらいの強度で、ジョギングやウォーキングなどを、週3回行いましょう。
運動後の2~3時間以内に、学習や仕事を行うようにすると作業効率があがります。


疲れすぎると、脳の働きが悪くなるので注意しましょう。
運動後は、よく使った部位をストレッチして血流をよくしておくことで、筋肉痛の予防になります。


睡眠を妨げないように、眠る4時間前くらいには終わらせておきましょう。


※1
10歳の子供が、たった4分1回体を動かしただけで、集中して物事に取り組むことができた。


※2
学力優秀な国、フィンランドでの研究では、毎日たくさん歩いた子供は、あまり歩かなかった子供よりも、ストレスを感じにくく情緒が安定していた。


※スゥェーデンでは、オフィスで立って仕事をすることが流行になっています。
理由は、カロリーの消費につながるからだそうですが、立って作業することで、前頭葉が活性化するため、集中力、ワーキングメモリー、認知抑制の機能が増した。


※といった報告があります。


大昔、まったくの偶然で発現した「ARHGAP11B」という遺伝子によって、人間の脳が大きくなりました。
ある研究チームがマウスの脳に、この遺伝子を移植したところ、大脳にシワができたマウスがいたそうです。


脳の最も重要な仕事は、生物を移動させて栄養を得ることですが、その移動距離と脳の大きさは比例します。
高い持久力を持つ動物、遠くまで走ることができる動物の脳は大きくなっています。
これは運動によってBDNF(脳細胞を保護し、成長を助ける物質)が生成されて、脳を成長させた結果でしょう。


「運動脳」
著者 アンデシュ・ハンセン
株式会社 サンマーク出版

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