いっしょに住んでいる人の食事や運動などの、
ライフスタイルが影響しあうことによって、
太りやすくなったり、
肥満が悪化して生活習慣病になることがあります。
筑波大学医学医療系の田宮菜々子博士らの研究チームは、
2016年国民生活基礎調査の匿名データから、
夫が生活習慣病で治療を受けていることと、
妻が同じ病気で治療を受けていることとの関連性を分析しました。
すると、
夫が高血圧症、糖尿病、脂質異常症で治療を受けている状態の場合、
妻も同じような病気で治療を受けるリスクは次のような結果になりました。
比較対象は、夫が高血圧症、糖尿病、
脂質異常症で治療をうけていない妻とくらべた場合です。
夫が高血圧症の治療を受けている妻は、そうでない人とくらべ、
約1.8倍治療を受けやすくなります。
同じように夫が糖尿病の場合は約1.5倍、
脂質異常症の場合は約2.6倍になりました。
夫と妻の間は遺伝的なつながりはないのにもかかわらず、
なぜ、高確率で生活習慣病になってしまうのでしょうか。
田宮博士らは、
夫婦が同居して同じ時間に同じ量の食事を摂取するだけでなく、
飲酒や喫煙、
運動などの夫のライフスタイルが妻に影響することが、
関連していると考えています。
生活が似通ってしまうことで、
生活習慣病にかかりやすくなってしまうのです。
太りやすくなる生活を改めるためには、
本人の生活習慣だけではなく、
パートナーの生活習慣にも気を配る必要がありそうです。
Newton別冊 減量の科学より